アーサー早く狂ってくれとおもった話
ジョーカーやっと観たメモです。
作品評じゃなくて感想。
予告で既に辛い予感しかなくて、実際本編の中盤を過ぎてもただひたすら辛くて、もうやめてくれこれ以上アーサーを傷つけないでくれ、望みの糸を切らないで、孤独を深めさせないで、という気持ちしかなかった。
ジョーカーになってしまうことが物語の最大の悲しみだと思っていたのに、見進めるにつれていつの間にか、早く狂ってくれという気持ちが芽生えた。これ以上虐げられて傷付かなくてもいいように、早く狂ってくれ。
アーサーの殺人に悪者を倒したような爽快感は感じなかったし、ジョーカーがヒーローだとは思わない。決して肯定はできない、のに、これ以上傷つけられないでほしいという本当にただその一点だけで、アーサーがジョーカーになることにほっとするような、希望を見出すような気持ちになった。術を持ったこと、無視されない存在になったことを、「よかった」と思ってしまった。
トークショーでアーサーが計画通り自身に向けて引金を引いていたら、きっともっとやるせなかった。彼にとって本当に喜劇になったらいいと思った。
まだティムバートン版のジョーカーを見た事がないので見なきゃなんですが、その前にもう一度ダークナイトのあのジョーカーを見たくなった!
ホアキンフェニックスさん、主演男優賞本当に本当におめでとうございます!!!!!
おわり!