chile-imhungry’s メモ

ネタバレとメモ

ギウ(チェウシク)がかわいかった件

パラサイト観て一晩明けて、チェウシクさんめっちゃかわいかったな…という余韻がすごかった件ですが、ネタバレしかないのでここで話させてください!めっちゃネタバレ!

 

ギウの母のセリフに「金は心のシワを伸ばすアイロン」「金があれば私だって優しかった」(ニュアンス)というのがあって、その言葉を象徴するような社長の奥様の可愛らしさと"シンプル"さがすごくおもしろかった。でも私は、半地下に暮らす家族の一員であり能動的に人を騙し寄生の主犯格と言えるギウにも素直さや純粋さを感じた。無職の父親に敬語で話しかけたり、ダヘと結婚する未来を想像したり。

冷静で現実的な妹との対比も印象的だった。

 

冒頭、「息子よ、計画があるのだな」と言った父は、後半避難所で「成功するコツは計画を立てないこと(ニュアンス)」と言った。この、"計画はうまくいかない"というフラグからの、ラスト、お金をたくさん貯めてあの家を買いますという、家族想いであまりにも無垢なギウの"計画"。あれだけの修羅場を経てなおそれが叶うと思っているギウの純粋さと、その夢はおそらく叶わないという予感。が、この映画のやるせなさを増し増しに増していたなと思うのです。そんなわけで、私の「チェウシクめちゃかわいかった」のかわいいの正体がギウの純粋さ素直さだとしたら、それは監督の狙い通りなのでは!?チェウシクめちゃかわいいは映画の感想としてそこまで見当違いじゃなくない!?と気付いたという話でした。おわり。

 

(2020.1.17に書いたのをこちらに引越し)